今現在5歳の娘は、2歳9か月時点で「自閉症スペクトラム(ASD)」と言う発達障害の診断が出ました。
診断が出ても特に驚きもなく、受診前から私達夫婦は覚悟が出来ていました。
初の育児とは言ってもちょっとした違和感があったからです。
この記事にたどり着いたのなら「うちの子自閉症?」そんな心配を持つ親御さんだと思われますが、心配な気持ちを持つことがとっても大事だと思います。
- 何となくよその子と違う気はするけど、こんなもの?
- まさかとは思うけど、我が子が自閉症?
- 何をすべき?
- 自閉症であるかどうかは確かめるべき?
- 自閉症だとしてもわざわざ事実を確認する必要ある?
心の葛藤・・・ありますよね。
お子様に心配のある親御さんのために、
「うちの子自閉症?私が1歳で我が子の発達障害を疑ったわけ」
と言うテーマで我が子が自閉症スペクトラムだとわかるまでを、詳しくお話していきます。
目次
自閉症スペクトラム(ASD)とは?
娘の遊び。自閉っ子あるあるらしい。ものを綺麗に並べ遊び。
昔は単なる「自閉症」と言う名称で通っていたと思われますが、正式には「自閉症スペクトラム(ASD)」と言う発達障害のことです。
自閉症の原因はまだ明確になっていませんので、生まれ持ったものだと考えた方が良いそうです。
現段階の研究によると、先天的な脳機能の違いが原因となっていると考えられているため、治るものではないと考えられています。
また、自閉症は知能指数が通常より高い場合、知的障害がほぼない場合、重度の知的障害を合併している場合と、現れ方が色々です。
自閉症スペクトラムと診断されると、各種診断書や何かの書類に”ASD”と言う表記を使うことがよくあるようなので、覚えておくと良いと思います。
自閉症スペクトラムは、社会的なコミュニケーションや他の人とのやりとりが上手く出来ない、極端に苦手であったりします。
わかりやすい特徴は、言葉の遅れから気が付く親御さんが多いんだとか・・・。
また興味や活動が偏るといった特徴があり、好き嫌いのはっきりするところもあるので得意不得意がはっきりしている子も。
他にも「こだわりが強い」などとよく言われますが、子育てしていてそれが「こだわりが強い方なのか」はっきりわからないこともありますよね。
ですので、専門的な医師により問診や心理検査などを行った上で診断されます。
子供が自閉症だったらどうするの?
結論から言うと、特にどうなることもありません。
発達障害の”自閉症スペクトラム”と言う診断が下った場合、”障害”と言うワードがありながらも療育に通うこと、特別支援級を希望することの権限が得られるだけ。
手当の受取など、行政の福祉支援が受けられる障がい者には該当しないので、何だか違和感を感じます。
娘の療育の先生とも話したことがありますが、「障害」と言われるとなんだか大げさな感じがしますから語弊があるようにも聞こえてしまうと言っていました。
じゃあ何が変わる?となると、お子様の状況を理解した上での子育てを心掛けるきっかけになると思います。
発達障害かどうかもわからないのに、例えば「障害があるからこういうことは苦手なの」「きっと障害児だからじっとしてられないの」などと勝手に言い切ってしまうのも好ましくないですよね。
では発達障害があると認められた場合の今後の動きですが、市で運営している発達支援・療育センターなどの療育の利用をすすめられる、もしくは希望であれば療育をはじめることになると思います。
希望する場合は「障害児受給者証」などと言った名称の、療育を利用する権利証みたいなものを発行してもらえますので、費用の負担を市の福祉事業としてフォローアップしてもらえます。
療育とは?
発達障害のある子やその可能性のある子が、個々の発達の状態や障害特性に見合った支援を受けられる。将来的には困りごとの解決、将来の自立と社会参加を目指した支援。
ちなみに、私の住む市では発達障害の診断がなくても療育を受けられます。
実際に娘も、診断を待っている間の半年ほどは自閉症かわからずに療育に通っている状態でした。
ママにとってお子様に困ったことがあれば、市の子ども福祉関係の担当者の方が何かしら案内してくれるはずです。
我が家の場合は言葉が遅かったのがきっかけ。
言語聴覚士の先生が開催するセミナーのようなものに参加させてもらいました。
その結果、言葉の遅れがあることと療育の必要性がある子だと判断され、通園するようになった次第です。
発達障害の診断が出来る小児科医にかかるためには、数か月待ちどころか数年待ちの市町村も少なくないと聞いています。
その間療育を受けつつ待機すると言うことでもしなければ、数年待った挙句小学校入学を控えてしまっていて「特別支援学級」に進むべきかの選択に迫られている状況なんてこともあるでしょうから、私の住む街のように待機中も療育が受けられる市町村が少なくはないはずです。
具体的に話をすすめたい方は、お住いの市のまずは担当の保健師さんに確認してみると良いと思います。
ちなみにですが、私の知ってるママの子は発達障害の診断が下されないのに小学校の特別支援学級に通っています。驚きました。
とある特徴が強く出てしまい発達障害の診断はないものの、個別な対応が必要だと判断されたそうです。
知的障害の診断もある場合、行政手続き関係の支援が大きく変わります。
自閉症の診断があっても特に変わらないと言うお話をしてきましたが、知的障害の診断もセットの場合は話が違ってきます。
と言うのも、自閉症スペクトラムは他の発達障害を併発することも少なくありません。
併発することでよく知られているのが、注意欠陥・多動性障害(ADHD)。
こちらも発達障害のひとつで、年齢に見合わない不注意さがあったり、好きなこと以外に関心や興味を示さない傾向にあります。思いついたことをよく考えず行動に移してしまう衝動性のある行動をすることも特徴として見られます。
一方で、発達の遅れに伴い知能の遅れがある場合がある中で知的障害と言う診断になる子もいますが、併発している障害が知的を伴うと各種支援があります。
ちなみに、我が子は発達検査の結果、知能の遅れが平均年齢より半年程度は遅いと推測されると言うことでしたが、これは知的障害と診断しませんと言われました。発達の遅れに伴った知能の遅れだと言う見立てで、経過を見て診断がつくこともありますが、娘の場合恐らくほぼ知的障害はつかないでしょうと言われています。
発達の遅れの範疇から超えた知能の遅れが見受けられる診断と言うことですね。
例えば療育を続けてみても伸びない部分があるだとか、知能の遅れが少しずつ成長しているという事があまり見受けられない場合だと思います。
この診断はあまり早くはできないそうですが、早期に診断されるケースもあるようです。
知的障害も併発している場合、行政的な支援制度を利用できる手続きが可能。
「療育手帳」と言う手帳を持つ申請が出来ます。
療育手帳を持つことで、障害者総合支援法と言う法律に戻づいて障害福祉サービス、各自治体や民間事業者が提供するサービスを受けることが出来るようになります。
「療育手帳」というのが非常に大きなポイント。
手当金などの受取も療育手帳有無により大きく変わってくるのですが、わが町は知的性がなしでは療育手帳が申請できないので定型発達の子と変わらない子ども手当がでるのみ。
知的障害があっても注意欠陥・多動性障害(ADHD)が併発していても、発達支援センターで療育を受けるべきと言われセンター内でクラスが分かれたりすることもあるものの、やっていることはほぼ同じ。
よって、自閉症の診断があっても特に大きく変わることはないと申し上げましたが、知的障害の診断もある場合、行政の支援も違いが出てくるので大きく違う感じがします。
ちなみに、私の知っているママ友の話をします。
お子様が知的障害も併発しているのですが、そういう障害の手帳を自分自ら欲しがらなくてもいい、大げさな・・・ぐらいに思っていたそうです。
ところが通常の子供よりも子育てが大変な面もあり、おむつも外れるのが遅く家計を支えるためにパートに出ようとしても療育もしてると現実は結構忙しい。
色々費用もかかってきます。こういう制度があって、仕事を制限しても療育に専念できるからありがたいと感じたと言っていました。
こういう話をしていて、「あなたのところも何か手当金の申請出来ないか聞いてみたら?だって、毎週子供の療育があるから仕事なんてほとんどしてらんないでしょ。」と言う話になり、こんなことばかり言うのも嫌ですが正直お金稼がないと生活できませんから大きな問題でうs.
娘の担当医に聞いてみました。
「うちの子は手当金など対象になりませんか?」
勇気振り絞って聞いてみると、「彼女はそういう手続の対象にはなりません。」ときっぱり。
やっていることは知的ありなし、多動ありなしでも変わらず療育に行くということをやってるのに、支援が大きく違うのが現実。
かと言ってどっちが大変とかどっちが重たいとか、比較することはできません。
一番言ってはいけません。
それぞれの子の特性でそれぞれの悩みで、それぞれのご家庭が抱える問題ですから比較は出来ません。
がしかし行政、支援はきっぱり手続きできることを分けますね。(苦笑)
うちの子は5歳3ヶ月でおむつが外れましたが、それまでにかかるおむつ代や増えるゴミによるごみ袋代の負担は決して安いものとは言えないですし、療育に通わせるためのママの仕事制限、定形発達の子のようにはいかないことがあります。
おむつに関しては発達障害=外れるのが遅いということではないのですが、感覚が鈍感タイプな我が子は少なからずここが影響して、通常濡れた感じが気持ちが悪いと思うところが鈍感なのでゆっくりさんということも考えられるそうです。
結果おむつはずれも遅くなりがちと言うわけなのですが、最近おむつの作りが優秀なので外れるのが遅い子が多いとも聞きます。
おむつだけだとなんとも言い難い点ですが、どちらにしろ物価が上がり続けているのに給料が増えないご時世。
もう少し子育てに対する支援が増えてほしいなと思っています。
我が子の発達障害を疑い自閉症スペクトラムの診断がつくまで
私の娘は2歳9か月時点で発達検査をさせて頂けることになりました。
診断名:自閉症スペクトラム(ASD)
と言っても、2歳になったあたりで確信に変わるような疑わしき点がいくつもありましたが違和感の大きかったことが”場所慣れをしない”ということ。
詳しくちょっとした経緯をお話します。
生後7か月から保育園に入園させていた娘。
保育士には欲しいおもちゃを取りにいかない、はいはいをしないので10カ月健診で「はいはい」をしないことを相談してみた方がいいと言われ素直に相談しました。
そこからいわゆる発達支援関係の小児科を受診することになり、健診センターから紹介状が出ました。
でもこの時点では「発達の遅れがあっても平均で言ってるだけだから関係ない」そう思っていました。
そうは言ってもきちんと市の保健センターからの紹介で、発達支援センターの小児科に3カ月おきに受診しに行ってました。
1歳半健診の時には「言葉も遅いの気にならない?」と健診センターの医師に問われ、「そうは言っても個体差があると聞いているので特には・・・」そう答える私。
本当に全く気にしていませんでしたが、その内容でも発達支援センターの小児科医師にかかることに。
ところが自分でどうにもこうにも娘がちょっと違う気がしたのが、児童館。
7カ月から通っていた保育園はわけあって3か月で退園。
その後行く場所もなく、毎週3日は通っていた児童館に全然慣れないんです。
ちょっとトイレに行くだけでも大泣きして、お友達には常に人見知り。
欲しいおもちゃは私の腕を掴んでとらせる(←のちにクレーン現象だと知る)。
私と一緒じゃないと遊ばないので、羨ましいほどにママから離れない子だと有名なぐらいだったうちの〇〇ちゃん(笑)
月に1回恒例の「おもちゃランド」が開催されるのですが、それはそれは楽しいおもちゃが児童館いっぱいに並びます。
そのおじちゃんが月に1回だけ見るうちの子をよく覚えていて、こんなことを言われました。
おもちゃがいっぱいあるのに飛びつかないでママと一緒じゃないと遊ばないなんて、なんて羨ましい時期なんだ・・・。 かわいくてしょうがないでしょう? 思えば俺も父親死んだ時より母親の方が悲しかったなぁ。
そうは言っても同じぐらいの月齢の子もいるのに、我が子はママなしでは全く遊ばない。
児童館だと尚更、よその子との比較が容易でした。
そこで定期的に電話をくれる担当保健師に相談。
児童館での様子を一度見に来てくれることになり、「こりゃ手強い」と言う印象だったと言われました。
提案されたのが市でやっている児童心理士さんのカウンセリングを受けること。
予約をして診てもらいましたが、そこでは一言も発達障害の事には触れませんでした。
ただ、こういう集団が苦手な子のためのサークルがあり、色々なトレーニングが出来るので参加してみないかと誘われ予約。
その時点でも一切「発達障害」なんて疑いませんでした。
と言うより、知らなかったんです。
「自閉症」と言う言葉は聞くけど、全く喋らず笑いもしない子だと思い込んでいた私。
ですから我が子は自閉症とは違うとは思うけど、何か障害があるような気はしていました。
どうにも言い表せない違和感・・・。
これが我が子がちょっと違う違和感の一番大きくなったシーンだったと思います。
今になって思いますが、誰も周りは「発達障害の可能性」なんて言葉言わないんですよね。
間違いがあっては失礼だからなのか?
保健師も児童心理士も健診センターの医師でさえだれもその一言を言いませんでした。
でも自分が通っているところは「発達支援センター」なんですよね。
その中の小児科に受診しているわけで、うちの子は自閉症の子とは違うって思っていた私ってメンタル最強!?(笑)
友達で子どもを産んでいる人も周りにおらず、全然縁のない話だったので発達障害のことをわからなかったのは事実。
ですが、違和感を持ちながら子育てしている段階で本能なのか何なのか今になって私の勘が間違っていなかったと思えています。
なぜ、我が子の発達障害の診断を希望したのか?
発達障害があるかどうか診断を希望した理由は、当然怪しいところがあってモヤモヤしたまま子育てしたくなかったからです。
ただ、正直気になってはいるけどわざわざ診断をしてもらわなくてもいいのでは?
そう考える人もいるかも知れませんし、私も悩みました。
とは言っても、診断も受けずに「うちの子発達障害っぽい」と我が子を勝手に発達障害グレーゾーンだと思い子育てをしていると、子供が将来何かに躓いた時に後悔しそうだと思ったからです。
他にも、疑わしいけどそうじゃない場合とっても失礼な話になっちゃいますしね。
例えば、めちゃくちゃ太っている人が本当に困った病気のせいで太っているのに「食べ過ぎなんだよ!」とか言われていじめられちゃったりしたら、”病気のせいだ”ということをはっきりさせたいですよね。
そんなイメージで、我が子に出ている個性なのか特徴なのかわからない部分をはっきりさせもし将来何かにぶち当たったら障害の特徴をカバーするようなトレーニングをしたり、そうじゃなくて得意なところを伸ばしてあげたりしたいなと思ったから。
色々悩んだ思考があって、怪しいなと思いつつも2歳を超えるまでは特には何もしていなかった私。
ところが、とどめを刺したのは2回目の保育園に入園させた1歳7か月の時。
保育園の保育士からの一言がありました。
ママごめんね、〇〇ちゃん発達障害と紙一重なとこあるんだよね
そう、慣らし保育が半年終わらなかったんです(苦笑)
保育園からも言われると、私の勘違いではないと言う確信に変わり診断を受けるための相談を積極的にはじめたのでした。
担当保健師さんに相談したら、とりあえずすぐには診断できないから療育センターに通ってみることになったんです。
でも最初は正直うちの子発達障害かわからないのに、障害児に交じってこういうところにくるのがおかしくないかなぁ?
私が勝手に過剰反応して我が子を障害児にしている!?当時、そんな風にさえ思っていた私でした。
診断を受けるメリットは?
行政の手続き的にも自閉症スペクトラムだけでは障がい者と言う扱いではありませんので、何か変わることは大きくない!と申し上げていましたが、診断を受けて良かったと思うこと。
診断を受けて良かったこと
- 療育を頑張る意味が見いだせた
- 娘の特性を理解した上で子育てするようになった
- 子供に無理させなくていい理由が見つかった
お陰で仕事も辞め、娘の療育のために個人事業主として家でこじんまりやっています。
自閉症かどうかもわからないのに、療育させようとは思わないはずですし、わからないのに療育頑張ろうとも思えないはずですから、診断は良かったと思っています。
そして出来ないことを無理せず、娘のペースに合わせてゆっくり一緒に歩もうと気持ちもピリピリしなくなりました。
【筆者のぼやき】発達障害児(ASD)を持つ親の気持ち
ちなみに、診断を出る子か出ない子か微妙な子もたくさんいると思います。
特性と言っても性格と言ってしまえば、正直通るんじゃないかと親として思うぐらい。
私たち大人だって、異常にインテリアをモノトーンで揃えたがったり、ピンクが好きで家の雑貨がピンクばかりだとか、とある特定のことに「こだわる」ことがありますが、それも他人から見て「あの人は異常にこだわりが強い」とされてしまえば発達障害の特性を持ち合わせているのでは?と思われることがあるかも知れません。
つまり、性格的な部分でかなり微妙なことがあると思います。
それをネットの知識で親が勝手に「グレーだから!」とか「うちの子、多動(ADHD)だから」と言う方がいると耳に入ってきたことがあるのですが、個人的には相当何か思うことがある言葉。
ほんとに診断が下された親の身にもなれば、発達障害はなくてもいい診断です。
とは言えうちの子を診断をしてもらった理由は、もし何か出来ることがあるのなら早めに知って対策をしたかったのと(療育)、私自身もやもやした感情で子育てをしていたので。
子供の発達に凸凹があることの理由があった方が、本人が生きやすい、言い訳があった方がいいこともあるんじゃないかと思ったから。
当時はそんな気持ちで、私たちは子どもに診断を受けさせました。
でも気持ちは複雑で、診断があればあったで、うちの場合は自閉症と言うだけで習い事も断られました。
大人しい子で言葉が遅いだけで、授業崩壊するようなタイプじゃないのですが電話口でお断り。
そうなると、この先診断があるだけで通常学級に入る事さえ肩身の狭い思いをしなければならないと感じました。
たとえその子が何も迷惑をかけなかったとしても、何かあったときには「発達障害があるから」と言われてしまうことを親は恐れ、子供の進路に悩むものです。
将来子供が生きづらさを感じるとしたら、それは当然だと思えます。
また、詳しく検査することでわかることがあります。
うちの子はコミュニケーション能力が一番苦手分野で、認知能力は平均的な数値を出しています。
「うまく喋れないけど色々わかっている」と医師に言われていて、親が喋っている言葉を聞き取れるようなので「どうせこの子はわかっていないから」とは思わず話すようにしています。
また、同じ療育の同級生の子は同じくとってもコミュニケーション能力が低いです。
ただしIQがとても高く140であることがわかったそうです。
ADHDの多動的な行動が多いように思うところもあれば、単に自分は知っている内容でつまらないからじっとしていられないこともあるようです。
娘と同じ英会話教室に通っていますが、2歳~6歳クラスに通う娘に対しその子の認識だけで言うと同じ5歳でも小学校低学年レベルの英語がわかるそうです。
すごいですよね。
同年代のクラスに入れることはその子にとって退屈でじっとしていられない退屈な授業であろうと、レベルに合わせたマンツーマンレッスンを受けています。
うちの娘は逆に自分より年下の子がいることでバランスが取りやすいクラスですが、一方で同じレベルでは退屈な子も。
同じASD診断がある子でも全く違うんです。
進路も違うように考える必要が出てくるわけで、先程から何度も言っている言葉になりますが、それぞれの特性でそれぞれの悩みなのです。
このように検査をしてみることで、より子供の状況を知り進路について考えるための必要な情報となりうることもあると思っています。
話は少しそれますが、診断を受けて色々と悩みとっても切実なことだと言うのに・・・
最近とある動画が炎上しましたよね。
元タレントの○○さん。
脳の検査でADHDがわかったんだとか・・・?
発達障害って・・・脳の検査で診断されませんよね・・・!!
うちは子供が診断を受けASDのみですが、ADHDも併発している子も周りにはいて、聞いてみると脳検査でわかるものじゃないんです。
発達障害の心配をお持ちの親御さんに是非、勘違いをしないで頂きたいですね。
発達検査等、専門のところできちんと医師からめちゃくちゃ沢山の聴取と発達検査というものがあり大人に関しては親からの聴取も必要になると聞いてます。
療育に通ってみて変化があるのか?
結論から言うと、うちは療育を受けてきて良かったと思っています。
娘の通う療育には、クラスに5・6人の発達障害の疑いがある子及び発達障害の診断のある子がいます。
娘と通園して10か月が経過しますが、ビックリするほどの成長が見られ療育の先生に感謝しきれない状態。
我が子も通園して半年は変わらずモジモジした子でしたが、半年後ぐらいから急激に変化。
言葉の遅れが大きいですが、こだわることや苦手なこと、得意なことを専門的な教育を受けた保育士が研究結果に基づいたカリキュラムで療育が組み込んでくれていたりもするそうなので、娘のためになっていると実感。
自閉症の子に対して伝わりやすい方法で伝えてくれたり、絵で示した方が指示が通りやすいことなど、発達障害児の母として日々学んでいます。
また、偏食が強めの傾向にある自閉症スペクトラムの子ですが、うちの娘の通う市のセンターでは、先生が子供が食べ進めやすいための方法を色々と教えてくれて、療育センターに行ってはじめて食べてくれる食材ばかりで大助かりです。
子どもの食の困りごとなんかも相談可能だと思います。
ちなみに、娘のお世話になっている発達事業所の責任者の方曰く、昔は自閉症の子の療育の方法が知的障害の子と同じ部分もあったりして、合わない部分もあったそうなのですが、研究が進み自閉症スペクトラム障害にそぐう療育へ進化しているとおっしゃっていました。
今の時代の質の良い療育を受け早くから苦手得意に向き合えばわからないぐらいにまで成長することも難しくないのですよ!
発達障害の診断があるのと、療育を受けてる都合で小児科に定期的に受診しにいく我が家。
担当医に「うちの子グレーゾーンじゃないんですよね?」
ついついそう聞いてしまった私。
「医学的にグレーゾーンと言う診断はありません」そうきっぱり言われてしまいました。
療育を受けていて成長したせいかわかりませんが、うちの子ほんとに自閉症かなぁ?なんて感情が・・・(苦笑)
発達障害のある歴史人物について知ってますか?
私の記事を見て、「うちの子発達障害かも・・・!?」と心配が増えた方もいらっしゃると思いますが、私個人としては愕然とする必要はないと思っています。
これまでの歴史的な人物で、偉大な功績を残す方もまた特別な能力(発達障害で言う凸のところ)があったと言われているようなんです。
絵画で有名な”レオナルド・ダヴィンチ”をご存知でしょうか?
アスペルガー症候群(知的障害がない)であったと言われており、異常な執着と集中力があったようです。
また”トーマス・エジソン”もご存知の方が多いと思いますが、ADHD(注意欠陥・多動性障害)であったと言われています。
それでも歴史的に偉大なる「発明王」。
他にも、”アルバート・アインシュタイン”は、アスペルガー症候群(知的障害がない)であったと言われており5歳までほとんど話すことが出来なかったようです。
読み書きも苦手で、数学以外のことにはあまり関心を示さなかったと言う発達の凸凹を感じる言い伝えがあるようです。
話はそれますが、娘と同じ療育に通う子もまた発達障害の診断があり言葉が遅いことがきっかけでした。
はじめて診断が下されたあと2回発達検査が行われ、5歳になってすぐ(年中)の3回目の発達検査の際に医師からの提案でIQテストに切り替えたらしいんです。
すると、IQ140のと言うハイスコア!だったらしいです。
この子は医師に「ギフテッド(生まれつき突出した才能)なのかも知れないね」と言われたそうです。
ギフテッドとなるとどういうことかというと、発達障害の特性は強めに出ることが多い。
ですが、知性などが長けている子と言う事。
それがわかり、その子の親もそういうつもりで対応するようになったと言ってました。
というのも特性が強めなところもあって、育児にかなり苦戦していました。
「どうしてこの子は・・・」と悩んでいたそうですが、特性が強めに出ることが多いと聞くと納得する気持ちがあったようです。
困った特性も強く出ますが、興味のあることに対する記憶力がハンパないところなんかもあるようなので、そっちの特性も強めということみたいです。
この場合を「ギフテッド2E」と言うらしく、「ギフテッド」の特徴と「発達障がい」の特徴の2つをあわせもつ人のことで、何かにずば抜けてすぐれている点が発達障害の特性の他に見られるということ。
自閉症がわかるまで~2歳9か月でASD診断|ブログ~さいごに~
いかがでしたでしょうか?
行政の手続きに関しては各市町村で違うようで、わが住む街は財政難が原因でほんとにしょぼいしょぼい支援しか受けられません。
ですがその中でも子供にやれることを全力でやってやりたい!
生活が苦しくても仕事を制限し、療育を続けています。
たとえば将来後悔することが出てきたとして、それが例えば生活が苦しいから療育を諦めて働いたからうちの子は特性がカバーできないまま生きづらいんだ・・・とか、悩みたくないので今は貧乏借金(生活費不足にカードローン)もしてますが療育頑張ってます。(苦笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ジャンヌ