2022年4月23日
北海道・知床半島沖で起きた乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故。
筆者の人生の中でもこれほどまでに不明者が多い沈没事故のニュースを耳にするのは、はじめてのこと。
そこで気になったニュースで耳にする「飽和潜水」について。
通常人間が潜れない深さまで潜ることが出来る方法だと言う。
今回の知床遊覧船沈没のニュースをみて、「人が120メートルもの深さまで潜るなんてできるの!?」と、とっても気になった筆者。
「飽和潜水」についてとても興味があったので実例を調べてみました。
飽和潜水(ほうわせんすい)とは?
人がスキューバダイビングで潜れる水深はせいぜい30m程度とされています。
私は深い海に潜ったことがないので体感したことがありませんが、15メートルももぐると結構な水圧がかかるそうで、大好きな素潜り漁師マサルさんの動画でその事実を知りました。
↓皆さんも参考までにご覧ください↓
このように水深が深くなると大きな力が加わり、見たからに体がやばいことになりそうなのは想像がつくことでしょう。
潜函病(減圧症)が起きるなど人の体にとってとても悪い影響が出てしまうため「飽和潜水」という方法があります。
飽和潜水は、あらかじめ体内にヘリウムなどの不活性ガスを飽和状態になるまで吸収させ、水深100メートル以深でも安全に潜水できるようにする手法です。

飽和潜水士は加圧・減圧を行うため特別なタンク内で生活をします。
潜水後の減圧には数日から十数日を要する作業で、肉体的にも精神的にもタフさが求められそうです。
何があっても出られないと言う過酷な任務、あなただったら行けそうですか?
このような作業をされている方がいるとも知りませんでしたし、本当に頭が下がります。
私なら絶対に無理です。
飽和潜水の訓練実例
2008年に「飽和潜水」日本記録達成”450メートル”と言う情報がありました。
内容は今回の知床遊覧船のような事故が起きたのではなく、訓練だったそうです。
潜水艦が海中で事故を起こした場合の救難活動を想定した訓練。潜水艦救難艦「ちはや」の潜水隊員が450メートルの海底で約1時間の活動を実施。
本当にやったことがある作業なのか筆者は興味心身だったのですが、実例があるんですね。
ちなみに隊員は、約20日かけて減圧しながら帰港したそうです。
とんでもない時間をかけながら、過酷な任務につかれています。
私たちの暮らしの中で色々な職業がありますが、こんなにもすごいことをしている人たちがいることを知らずに生きてきた筆者。
本当に頭が下がります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ジャンヌ