6歳自閉症スペクトラム(ASD)の診断が下っている娘がおります。最近は自閉症スペクトラムが神経発達症と言われるようになったらしいですね。
信じられないことが起きました。
もしかして娘は誤診なのか?
ずっともしかして娘は不安が強いだけで、発達障害というまでのことはないのかもしれない。
そう思いたかった自分がいました。
境界知能の娘。
6歳0ヶ月で受けた就学相談の発達検査で平均値
IQ103(←田中ビネー式による)
と言われた話です。
就学相談とは・・・小学1年生入学前の秋頃案内がきて、希望者は申込みをします。子どもの進路を検討していく相談の場で専門の方がこれまでのお子様の状況や当日行う発達検査結果をもとに、親御さんが悩んでいるようであれば助言下さいます。うちの市町村ではwebから申し込みました。
目次
境界知能の娘は療育手帳申請時、IQ76でした。
娘は2歳9ヶ月で発達検査を受けた時、DQという発達指数が82で自閉症スペクトラムの診断が下されました。
さらに詳しく
ちなみに、3歳 DQ80、4歳 DQ86、5歳 DQ84
娘がASDの診断がつくまでがこちらから↓
これは100を平均としたもので、DQが概ね70以下だと知的障害の軽度から診断がついていくようです。
(市町村によってはDQ75以下としているところもあるそうです)
これでいうところ、娘が知的障害なしの自閉症スペクトラムのみという診断がついた子。
医師に「境界域知能」と「自閉スペクトラム症」と言う言葉がメモ書きされた紙を手渡されました。
境界知能とは・・・
知的障害を伴わない発達障害で、概ねIQ70~84とされています。(市町村によってはIQ75以下から知的障害軽度の診断をつけるところもあるようです)
知的障害がないから療育手帳は取れないし、特別児童扶養手当と言う給付金の対象の子でもない。
そのように説明をされています。
ところがのちに、わたしたちが住む街には療育手帳には特例があることを知りました。
特例は知的障害を伴わない場合でも、取得できる可能性があるというもの。
進路によっては療育手帳を必要とするところもあり、困った方のための特例の支援なのだろうと思います。
知的障害の診断はついていないことですし、無理に欲しい理由は今まではなかったのですが、娘の進路に必要な可能性が当時はあって検査を受けるだけ受けることにしたんです。
この年、就学相談で田中ビネー式の発達検査を受けることになっていました。
これを考慮し、児童相談所の方ではWISC-Ⅳと言う他のテストの方式を行って下さいました。
※同じ方式の発達検査をとある期間内で2回受けられないと言う決まりがあるようです。
結果は、IQ76
WISC-Ⅳ 生活年齢5歳11ヶ月 全検査IQ76
- 言語理解82
- 知覚推理85
- ワーキングメモリー71
- 処理速度83
境界知能・・・ですね。
今までは年齢が小さかったのでDQ(発達指数)というイコールIQとも言えない指数がでる検査でした。
主治医には支援級にするのなら知的クラスか情緒か微妙だと思いますと言われていたので、やっぱりなのか・・・と落胆。
その他児童相談所では、特例の条件にそぐうかどうかのヒアリングなど母親に対して行いました。
そして、審議期間数日を経て、療育手帳が取れてしまったというわけでした。
”申請上当てはまる項目が必要で、知的障害を伴っていないことはわかっていますがご了承下さい”と言われてはいたんですが、届いた判定書に知的障害(軽度)と書いていると結構ぐさりでした。(汗)
いろんなこと考えてしまって、知的障害がないとは言えうちの子ASDの特性が重めの特性なのかしら?
定型発達児の子育て経験がないから全くわからないがゆえに、我が子の成長の遅さはよくわかりませんから。
いろいろと、ぐるぐる。
判定書を見てショックを受けたものの子供を守るための”愛の手帳”とも呼ばれているようなので、取得申請することに決めました。
この特例は、知的障害がなくとも特性上困り度が高いお子様を対象にしているというざっくりした内容で聞いています。あくまでざっくりなのは、特例の内容を発表してしまえばほら・・・私も僕も!になってしまう可能性があるからなんじゃないかと勝手に推測。
これについては数日悩みました。
通園している児童発達センター担任へのヒアリングもあったので、児童相談所から先生にお電話が行く旨を伝えた際に先生に「取得対象だと言われたらどうされますか?」と聞かれていて、そのときは悩んでいました。
なかなか心の整理がつかなかったんですが、先生に「どう成長するかわからないので、必要になる可能性を考えて持っていた方が安心という声はよく聞きますね!いらなくなったら返せばいいだけのものですし、返さずとも2年毎の更新があって不要な状況の子なら返すことになります。いつまでも持っているものでもない場合がありますから。」と言われて、少し軽い気持ちで取得対象である今は持っていようかなと考え直してみることに。
ただ・・・このときは1ヶ月後に就学相談の発達検査を控えていたので、”IQがこれ以上下がらないで!”
と強く思いました。
こどもちゃれんじのタブレット学習をはじめた頃でした。
療育手帳申請時の発達検査結果を受けて、私は猛烈に火がつきました。
娘の可能性を勝手に諦めていた自分を攻め、せめて並みに数字がわかるようにしたいと特訓を開始!
1・2・3・4・5・6・・・・・8・10?
このあたりの数字さえウル覚えで、発達支援センターに通うクラスの子と比較しても理解が遅め。
しかも昨日まで理解しているように見えても、今日はわからなくなる・・・なんてことも度々置きます。
6歳で”「あいうえお」が読める子”まで望めば高望みだとしても、10までの数字はわかっていてもいい頃。
最後のK式発達検査をした5歳9ヶ月時点もすでに「数字は苦手」と医師に言われていたので、これはよその子の倍家でも勉強してカバーしてあげられる分野だと思いました。
”6”と”9”、たまに”0”もこれら3つが同じに見えちゃうのか混乱してしまうことが多く、20までの数字は言えて読めるようにしようと。
手書きのオリジナル数字カードも作って繰り返し繰り返し、次の日に忘れていてもまた繰り返し行う日々を過ごしました。
WISCの数値の補足
先程うちの子がIQ76であったとお話しましたが、その中でも項目別に見ると気になるのがワーキングメモリーが71であること。
これは正直、のちにでてくるセカンドオピニオンとの話にも出てきましたが残念ながら低めとなります。
以下がネットで検索した項目の数値の大まかな捉え方のようですので、ご参考までに。
- 130以上・・・非常に高い
- 120〜129・・・高い
- 110〜119・・・平均より上
- 90〜109・・・平均
- 80〜89・・・平均より下
- 70〜79・・・低い(境界知能)
- 69以下・・・非常に低い(知的障がい)
先輩ママに聞いたIQって伸びるって話
療育手帳を取得したあたりに私、相当ショック受けてまして。
私の中で結構落ち込んでました。
そんな時とある先輩ママに出会い、うちの子とほとんど同じ境遇の子だとわかりました。
先輩ママのお子様が現在中学3年ですが、うちの子と同じぐらいの年齢の時(6歳)療育手帳を特例で取得して同じように境界知能だったと。
確かIQが74だったかほとんど似ていて、知的障害が伴わないタイプであることも同じ。
その子の場合はADHDの注意欠陥が併発しているとのことでしたが、不安が強い子でうちと雰囲気が似ているお子さんをお持ちのママと運命的に出会えたんです。
就学時に同じように悩み、「うちの子支援の中に混じれば優等生扱いなんだけど、通常の子に交じると底辺にいるんよね」とおっしゃった時に、うちの子の状況とほんとに似てる!と思いました。
そのママに療育手帳が取れてしまったことがなにげにショックだと話すと、こんな話をしてくれました。
「娘はもう中学生だけど、現在IQが100を超えているから普通の高校受験させるよ!うちは人より記憶力も悪いし特性上飽きやすいとかもあるから、あなたは人の3倍努力しないと追いつかないからね!と言って聞かせて、勉強はとにかくいっぱいさせたから!」
私は衝撃でした。
「ええええ?
IQって伸びても発達障害児基準内の数値で上下するだけだと思ってたけど、
平均まで伸びるの?」
先輩ママの子は結局、療育手帳はお守りとして更新してきましたが、とあるところから急成長。
もう不要な状態になっていました。
私、特性は特性だし記憶力も悪いのが特性なら治らないと思うし。
勉強って言っても周りの普通の幼稚園の子はひらがな読めてるらしいけど、うちは全く・・・ちんぷんかんぷんで教えることすら困難。
興味の偏りもすごいから”あいうえお”や”数字”に全く興味がない。
IQって伸びるものじゃないでしょ?
生まれ持った能力だよね?
私はそう思い込んでました。
IQって成長とともに伸びるから!
特性上記憶が入りにくいけど、入っちゃうと定型発達の子より抜けにくいところもあるからとにかく人の倍努力するってのをうちはやらせたよ!
あとは本だけは惜しみなく買ってあげたし、何でも人並みにならなくてもいいからやらせてきたよ!
私、この先輩ママの言葉を聞いて、火がつきました。
ここで先程少し触れた、こどもちゃれんじタブレット学習を娘ははじめたわけです。
とはいえ、IQ伸びても診断が消えないことはわかってましたけどね。
結局こういうことに対策をしたところで、いわゆる地頭の良し悪しは別件というのもわかっていますが、うちの場合はこどもに対する教育を諦めすぎているのが問題だと思い始めました。
2倍、3倍努力する。
そこです。
ただ教育虐待というのがあるのをご存知ですか?
無理に勉強をさせて子供にとって苦しいことというレベルでやるのは間違っていると思いますが、うちはそもそも「どうせ読まない」「どうせやらない」であまりに教育資材を与えてこなかったことを反省しました。
就学相談では境界知能の娘のIQが103だった・・・【驚愕】
娘は来年1年生です。
就学相談の時期、通常級か特別支援級か、はたまた特別支援学校なのかを考えなくてはなりません。
就学相談ではまず最初に発達検査(田中ビネー式)を行いました。
結果から言うと
IQ103 平均です。
と言う結果(゜o゜;
親の勝手な強い願いですが、そう信じたかった。
いや~ほんと一瞬これ聞いた時、定型発達の子である可能性にめっちゃくちゃ期待しました。
ところが結論から言うところ、IQ103という平均値を出したところで
発達障害の特性は消えない。
つまり発達障害児であることに変わりがない。
ということなんです。
就学相談時にわが町の教育センターのご担当者にはこう言われました。
ポイントにまとめるとこうですね。
- お母さん!IQじゃないんですよ。←ごもっともで、凸凹が問題。
- お子様の状態が支援が必要なのか?未診断の子も支援級には行ける。
- 発達検査は大きくわけて知的クラスなのか情緒クラスなのか、あるいは支援校なのかの振り分けとして参考にするもの。
そう言われると、一瞬IQが平均って言われて舞い上がった私が恥ずかしかったですね・・・(苦笑)
考えてみたら、なかなか小児科の順番が来なくて就学前に未受診のお子さんもいるでしょからね。
というわけで、うちの子「今回のお子さんの状況としては自閉症情緒クラスを視野にいれていきましょうか。」
とアドバイスを頂きまして、帰宅しました。
のちほどセカンドオピニオンにかかった話を詳しくお話しますが、そういうことです。
支援級の見学を始めていたら、気づいた。あらためてIQじゃないんだということ。
娘に合う支援級を探していました。
学校によってはトイトレ一切していないとか、1・2・3年生で1クラス、1・2年生で1クラスなどとやり方が統一されていませんし、特徴とか設備ももちろん違うので見てみないことにはわかりません。
ちなみに、うちの市町村は市内なら基本どこでも選べます。
とある学校の先生に、「うちはIQが療育手帳のIQが76だとわかったときは知的クラスかもしれないと思いましたが、就学相談のIQが103なので頭が混乱しています。」と話してみると・・・
「能力の波があるのもまた発達障害なんでしょうね」と言う言葉をおっしゃっていて。
これ聞いた時に、「あー!確かに!」そうだそうだ!めっちゃくちゃ納得しちゃいました。
うちの子すごい集中力発揮するときもあれば、全く興味なくてまーったく集中してないやる気ないときもある上、発達検査時の心理士が合う合わないでも結果が左右されてそう・・・とめっちゃくちゃ納得。
又は合う心理士さんでも仲良くなりすぎると自分がやりたいことを曲げないところがあるらしくって、出題に使う積み木やなんかで遊びだして検査内容から逸れてしまうことがあったと言ってたっけな・・・・と。←コレは多分加点ならずだったと思われる。
となるといくらIQがあっても勉強がこんなんぢゃ話にならんはず。
つまりやっぱりIQじゃないんだ・・・と思い知りました。
小児精神科のセカンドオピニオンでIQの差がありすぎる結果について、本当の娘の能力がどちらなのか相談してみた。
これは結論から言うと結果が低い方で考えたほうがいいと言われました。
今回で言うと療育手帳申請時のIQ76。
その1ヶ月後の就学相談でIQ103を出していますが、まず考えられる理由としては、田中ビネー式が高く出やすいこと。
今回の医師曰く「自分は田中で100の子だとWISCで80だと思っているので、だいたい今回の結果が当てはまってますよね」と言われました。
また次に、こういった検査をやって1ヶ月後にやっていることでテスト慣れしたんではないかとも言われました。
テスト前に私も入念に「ふざけないよ?いい?間違えているかもしれないと思っても、一応答えてみるんだよ?」と一生懸命話してましたから。笑
慣れもあるかもしれませんね。
あとこんなことも言われました。
「仮に頑張ったときだけ高く出ることもあると言うことは、発達障害の影響を受けて高く出ることも低く出ることもある状況だと考えて、高い結果をとるより、下に出たほうが能力だと考えた方が無難でしょう。WISCの結果を見て、辛口なことを言うようですが結果の中でも特にワーキングメモリーが71という数値は低めです。小さいうちは支援を受けられたほうが良いと思います」とアドバイスを頂きました。
集中できる環境があれば、心理士さんと気が合えば高くなるけど、そうじゃなければ低くなる。 このことそのものが発達障害の特性が影響していることだと仮定したら、たまたま高く出たと考える方が無難。
ということなんですよね。
なるほど・・・。
スポーツの世界では新記録達成とかって、一番良い結果を語り継ぎますけどまたそれが出せるとも限らなくてもいい世界。
一方で学校で過ごしていく中で、一番いいところの結果基準で考えたら合わない環境だったり何かつまづいたらキツくなる・・・。
ものすごく納得して帰ってきました。
先程少し話しに触れましたが、こどもちゃれんじを始めた話。
IQ76で療育手帳が取れちゃった・・・と言うショックの後、すぐにこどもちゃれんじをはじめて1ヶ月後。
就学相談の田中ビネー発達検査をしたらIQが上がっていた・・・!!!???
関係はあるのか?
たった1ヶ月でしかも発達検査で出る出題なんて知らないので(もちろん公表されてないです)
もちろん、こどもちゃれんじのお陰でIQが上がったとはとてもとても言い難いのですが。
少なくとも私は最初から娘の能力を諦めていたことを後悔し現在も引き続きこどもちゃれんじを受講させています。
ちなみにこどもちゃれんじは過去2回やめたんです。笑
娘が2歳代の時にこどもちゃれんじを受講していたのですが、実は1回辞めました。
2歳前に一度受講させていて、まだ全然扱えなかったので結構すぐに辞めて、その後保育園をやめたあとに復活。
とにかくこどもちゃれんじって小さい子のは紙の資材ばっかりって印象で。(苦笑)
合う合わないがはっきり分かれるんじゃないかと。
うちはしまじろうが大好きでそれだけで興味は持っていましたが、うまく教材を扱えてなかったのは悩みどころでした。
当時、娘は字も読めないし人の指示も聞かないし紙をやぶき放題遊び方も全然合ってないので意味がないと思って辞めました。
しばらく何もしていませんでしたが年中の4歳から、英語に興味がありそうなのでこどもちゃれんじイングリッシュを受講していたのです。
ところがこちらも、紙資材が送られてくる事が多くたまのおもちゃしか興味を示さない。
これは困ったと思いつつも続けましたが、ついに年長の7月です。
療育手帳が取れてしまったことをきっかけに、
「イングリッシュしてる場合じゃない!」
私はこどもちゃれんじの小学校準備コース(年長さんコース)に受講を切り替えました。
これがド・ストライク!
タブレットやスマホは大好きで使いこなせる娘。
この学習方法はしっくりきたようで、めっちゃくちゃ意欲を出してくれました。
タブレットとかスマホ、パソコンなど発達障害のある子で得意な子が比較的多いようなので娘に合っていたんだと思います。
おまけにしまじろうも大好きなので、大好きなキャラクターとなら毎日頑張れる。
そんなところなんだと思います。
タブレット学習でやらせてみたい方は、年中さんからタブレット学習コースが存在しますので年中のお子さんをお持ちなら是非はじめてみてはいかがでしょうか?
\発達障害児の習い事事情が悲しい・・・/
【自閉症(ASD)】ブログ|2歳9か月で診断6歳で田中ビネーでIQが平均値になった話。~さいごに~
IQが上がったことに舞い上がった私ですが、結論で言えば発達検査の結果があがっても診断が消えることはなく、特性も消えない。
特性を生かした進路、特性をカバーできる支援が必要。
ここに変わりがないこと。
そして何より、境界知能だからと諦めてしまっていた自分に気がつけた先輩ママの体験談がいい出逢いでした。
小学入学してから勉強についていけず、知的障害を伴っていることがわかる子もいるとは聞きます。
ただ、親が子どもの可能性を誰よりも先に諦めていてどうするんだ?と、今回は思い知らされました。
子供に出来ることは親であるならば、できる限り最大限の応援をしていきたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ジャンヌ